タイから帰って参りました!!


みなさん、こんにちは。大室です。
実は、9/26から9/30まで、タイ(バンコク)に行ってきました。その間、横山先生はもとより、患者さんにもご迷惑をおかけした事と思います。どうもすいませんでした。
ちなみに、この時期のタイはまだまだ蒸し暑く、滞在期間中は少なくとも1日に2回きっちり、信じられないくらい激しい雷とスコールがあり、その度に町中の道路が冠水しておりました。この夏がいくら暑かったとはいえ、まだまだ日本の気候は良いなぁと感じました。
しかし何のためにこの時期にわざわざ・・・旅行??ではなく、某手術機器メーカー主催の勉強会(セミナー)に参加してきたのです。
勉強のためにタイ??と思われるかもしれません。が、かの地には日本ではまだ認められていない、ヒトの御遺体(もちろん生前にご本人から承諾いただいた方のものですよ)を用いた手術トレーニングを行う施設があるのです。私自身、数年前にもアメリカ・メンフィスで行われた同様の手術トレーニングセミナーに参加した事があるのですが、今回は参加メンバーが3人と少なく、著名な講師陣(全国的に有名なドクター)をほぼ独り占め♡状態で、存分に学ぶ事が出来ました。
例えば・・・私がよく行う手術の一つ、「腰椎固定手術」では、どうしても8-10㌢の皮膚切開と筋肉剥離を要するのですが、今回学んだ新しい器械(経皮的ペディクルスクリュー・ロッドシステム)を用いれば、本当に切開する範囲が小さく、患者さんの術後の痛みが非常に軽減されるというメリットがあります。
このように、術後の疼痛を和らげる為に患者さんの肉体への侵襲を少なくする手術方法を、
MIS(minimally invasive surgery:ちなみに当院の横山先生はかなり早くから人工関節に導入されていますが)と呼びます。
もちろん、既に数年前からこの様なMISシステムを用いた手術を行う事は出来たのですが、特に脊椎固定術に関しては、ただ単に「自分がやりたいから」と飛びつくことはしませんでした。当院での、自分が携わる治療成績が安定して、且つ十分に単独で行える自信が芽生えた時にのみ、次のステップとして行っても良い手術と考えていました。
で。The time has come。その時が来たのかな・・と感じています。この手技を正しく用いれば(医者の世界ではまだ議論の余地がある分野ではあるのですが)、手術を受ける患者さんの為には良いのではないか、と今回のセミナーで強く感じました。もちろん一人一人の術前状況は異なりますし、「MIS手術を行う事がこの方にとって妥当かどうか?」をかなり慎重に検討した上で行っていくつもりです。いずれにせよ、そういった新たな試みが、治療を受けられる患者さんの福音になれば、と考えています。
長くなりましたが、最後に。今回のセミナーでは、空き時間を利用して、しっかりちゃっかり「タイ式マッサージ」と「タイ料理」(どれもこれも、本当に安くて美味しいんですが・・特にピンクTシャツのカオ・マンガイ屋(←要検索)と、会場になったチュラロンコン大学のラーメンは最強!!)を満喫する事もできましたし、本当に良いリフレッシュをさせて頂きました。個人的には7年ぶりのタイでしたが、日本の感覚からすると「えっ!!!」てな事がフツ~に行われる面白さは、なーんにも変わっておりませんでした。また近いうちに、嫁と子供を放り出して行きたいなぁ・・。
あとは何よりも、すばらしい人々・先生方との出会いがありました。隠し立て無く、何でも質問にお答えくださった名古屋赤十字病院の佐藤先生・関西医大滝井病院の斉藤先生、両氏には深謝いたします。そして特に、ほぼ同い年・同じ専門分野で奮闘されている若いドクターとの遠慮ない会話は、刺激になりました。これからも良いおつきあいが出来れば良いなぁ・・。特に高知の土井先生!!近々また飲みに行きましょう!!
何はともあれ、今後の皆さんの治療に少しでも還元できるよう、これからも精進したいと思います。現地で撮影した写真も、そのうち(いつになるかは不明・・)掲載したいと思います。
それでは!!


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One thought on “タイから帰って参りました!!

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    先日はどうも。
    拝見させていただきました。頑張っておられますね!!
    今度は学会で、そして個人的にもお会いしましょう!!!
    とっても有意義な会でした。
    また、当ブログのぞきに参ります!

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