受けてはいけない手術!?


こんにちは

横山です

梅雨だけに、傘が離せない毎日ですね

梅雨時期は、身体の痛みが強く感じることもあり、気分も滅入りがちですが

少しでも気持ちを前向きに、毎日を楽しく過しましょうね

さて

先日、ある雑誌の記事で

実はキケン!医者に言われても受けてはいけない手術

というタイトルの記事がありました

いろいろな手術のことを、不要な手術という乱暴な意見で

それも現在エビデンスのある治療のリスクを煽る内容です

そこに人工関節に関することも書いてあります

内容をみてみますと

”人工関節は、金属とプラスチックで出来ていますが、金属と生体との境目は常にトラブルの元でもあります。4~5年経ったら緩んできてしまい、痛みが出るんです。歩くことも嫌になり、最終的には車椅子生活になってしまう人もいます”

恐ろしい内容をぶちまけ、車椅子生活という言葉で、恐怖心につけ込み、医療不要論を掲げる

そして、怪しい保険外治療を最新治療といって、誘導して行き、お金の匂いをプンプンさせる

ゲスい内容で、読者の興味をそそる、まさに週刊誌ネタ的なお話です

 

もちろん人工関節が

4、5年にて緩むなんてことは、ほとんどの場合 ありません!!

まともに手術を行っている整形外科医師が、人工関節が4、5年で緩むと思いながら手術を行っていることはまずないでしょう。70歳以上のかたなら、非常に稀だが、残念な合併症が生じない限りは、ほぼ一生持つと思われます。当院でも、インプラントの緩みで再手術になることは、ほとんどありません。

”人工関節は最後の手段”

ということは、もちろん同意です

不要な手術は、全く必要ありません

当院では、特に手術は最終手段と言い続けておりますし、本気のリハビリや

最近の痛みのコントロールにより生活が楽になる方は

手術は、してはダメ!!

とお話しております。

手術をしてほしいと来られた方でも、今はしなくて良いよ、と保存治療(手術以外の治療法)に誘導された方も多いと思います

そういう方は、ぜひ安心していただきたい!

どうしようもなくなったら、手術(人工関節手術)もあります。

でも今はせずに、自分の関節と付き合いましょうね!という意味だからです

しかし、このような週刊誌の(あやしい)記事に影響され、本来の治療のバリューを判断できないことも、とても残念なことであります

我々も、なんとか手術を避けられないか、考えます

手術を受ける受けないは、その患者さん、その家族の気持ち、価値観によるものです

しっかりと考えて判断することを、お勧めします。

で、、、

当院では、

膝や股関節の痛みで、長期にわたり困っており

そのような手術を考えている、悩んでいる、手術を勧められたが、したほうがよいのか?

と いう患者さんが

少しでも余裕をもって、診察を受けることができるよう

実は

今月から月曜の午後に

”人工関節外来”

が始まっております

完全予約制です

(通常の時間帯は、待ち時間が長くて、診察がバタバタしてしまい、手術のお話も十分できないで、申し訳ありません。)

まだ認知されていないので、ほとんど受付されておりません

手術を考えている方、手術を悩んでいる方

すでに手術をうけており、定期検診で予約の方のみの外来です

よろしければ

お問い合わせくださいませ

人工関節外来

月曜(手術日は除く)

午後13:30−15:00

 

 


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