こんにちは
横山です
めっきり秋らしくなりましたね。季節の変わり目、体調に注意です。
ところで、皆様、先日最終回をむかえた ドラマ
ごらんになっていたでしょうか??
私はテレビはほとんど見ないのですが、このドラマだけは全編楽しんで見させていただきました。原作も現在ダイヤモンド誌で連載中の最新作まで、毎週読んでおります。
平成の最高視聴率をたたきだした、銀行を舞台としたドラマです。
主人公、半沢のポリシー
”基本は性善説”
”しかし
やられたらやりかえす! 倍返しだ!”
この”倍返し”というフレーズ。とてもインパクトありますね。
しかし我々の医療では、やられたらやり返す、ということはありません。
我々の仕事において、基本となること事は、その前の内容です。
みなが注目していないフレーズなのですが、
”基本は性善説。”という姿勢が近いのではないかと思います。
医療では、患者さんを悪くしよう、または悪事を働こう、と医療を行っている医療スタッフはいないはずです。
結果が悪くなることがあっても、それはその悪い方向へ追いやるための手技ではなく、少しでもその人を幸せにしよう、という思いから行われることです。
私たちは、治療の過程で、気分が落ち込むようなことをいわれても、”倍返し”をすることはありません。
私達ができるもの。
それは
相手を思う気持ちの”倍返し” です
患者さんは私達を信じて、手術を受けに来てくださいます。
その思いを最終的に”ありがとう”と言ってもらえるような治療に変えるのが、私たちの仕事です。
今日の外来にも、5年前、両膝の人工関節を受けられた方がやってこられました。(以前私がいた病院で、私が執刀し、現在も年に2回定期検診に来られています。)
その方は、少し遠方のかたで、手術を受ける前に悩んだ末、私の話をきき、外来にいらっしゃいました。
その気持ちをうけ、私は両膝の手術をさせていただきました。
そして今日来られたとき、”今は痛くない生活を楽しんでいる。あのとき頑張ってよかった。”と笑顔でおっしゃってくださいました。
その言葉をうけ、今日はとても外来多かったにもかかわらず、とても嬉しい気持ちになりました。
患者さんが私を信頼してくださる気持ちに、倍にして治療する。治療したこちらの気持ちに答えようとリハビリを頑張る。そして元気になった嬉しい気持ちを私達に伝える。その気持ちを受け取って、我々がまた、仕事に打ち込むことができる、、、、
これはまさに、気持ちの倍々倍返し、なのではないかな、と思います。
私達ができる いい意味での ”倍返し!”。
これを続けていきたいと思います。